ひとが永続的に帰り、訪れ、集う。そんな街を作りたい

グループインタビュー「TOYAMA」

渡辺正人/寺岡亮/中谷幸葉

渡辺正人(わたなべ・まさと)1978年神奈川県生まれ。国際武道大学体育学部体育学科卒業後。トヨタ西東京カローラに就職。17年間自動車販売に従事。2018年11月にアトムに入社。現在社長が役員を務める、富山グラウジーズのスポンサー営業に従事。趣味は野球、ゴルフなど体を動かす事。夢は富山で1人でも多くの人に自分を知ってもらう事。

中谷幸葉(なかや・こうよう)1992年茨城県生まれ。早稲田大学卒業後、三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)に就職。法人営業を経て、その後M&Aのアドバイザリー業務に従事。2019年10月アトムに入社し、富山県へIターン。現在は、富山まちづくり会社の設立・経営及び㈱富山グラウジーズ経営企画室に従事。夢は、世界中に自らの学校をつくること。 

寺岡 亮(てらおか・りょう)1989年富山県富山市生まれ。東海大学卒業後、富山県信用組合に入組。地元企業の金融営業に従事。2019年アトムに入社し富山事業ならびに(株)CANTEEN STATIONの新規事業開発に従事。夢は日本の富山を世界の富山にすること。

Iターンのハンデを逆に強みに

--入社の経緯と、チーム内における各自の役割について簡単に教えてください。

渡辺:2018年11月入社。以前は自動車メーカーで営業の仕事をしていました。友人の紹介でA-TOMに入社し、現在は富山グラウジーズのスポンサー営業をしています。

寺岡:僕は富山市内で金融機関に勤めていたのですが、偶然、プライベートであまよっと横丁に立ち寄って、なんて魅力的な場所だろうとびっくりしたんです。早速調べてみたら、A-TOMが運営していると知り、その事業内容に共感して採用試験を受けました。入社は2019年6月。現在は、CANTEEN STATION全般の管理や、「あまよっと横丁」の事業運営を担当しています。

中谷:僕は以前、都内で金融機関に勤めていて、M&Aの話をA-TOMに持ちかけたのがきっかけで、代表の青井茂さんと出会いました。親しくなるうち、茂さんの理念に共感して、入社を決意しました。今は「まちづくり会社」の設立と事業開発を担当しています。

--富山出身は寺岡さんだけで、ほかのお二人は関東のご出身です。慣れない土地で働くなかで、大変なこともあるのでは?

渡辺:僕は神奈川県出身で、富山にはこれまでほとんど縁がありませんでした。でも、こちらに引っ越して仕事をするなかで、富山の地域性や人々の特性などを理解しなければならないと思い、まずは、積極的にお祭りなど地域のイベントに参加して、富山について理解を深めるところから始めました。富山の人たちは、全体的におとなしくて人見知り。でも親しくなるとみんな親切で、温かい人柄の人が多いですね。

中谷:僕は茨城県出身で、渡辺さんと同じく、Iターンで就職しました。最初に感じたのは、富山の人たちは街に対する想いがとても強いということ。富山をもっと魅力のある街にしようと熱心に考えていて、たとえば僕らが城址公園でイベントを行う時には、たくさんの人が無償でお手伝いをしてくれるんです。

寺岡:富山の人たちは、それほど自分から前に出て行くタイプじゃなくて、よくも悪くも保守的。僕がA-TOMに入社したのも、A-TOMならではの刺激的な考え方や理念を富山に広く伝えていきたいと思ったから。そういった感覚が富山に根づけば、この街はもっと魅力的に変わるんじゃないかなって思うんです。

渡辺:グラウジーズのスポンサー営業をしている時にも、富山の人たちの富山愛を強く感じることがあります。「グラウジーズのためなら」って、たくさんの企業が僕らの考えに賛同してくださるんです。

大手企業にはない機動力と俊敏性

中谷:僕は今、「まちづくり会社」の事業を始めるにあたり、一緒に会社を設立する北日本新聞社へプレゼンをしたり、資料を作ったりすることが多いのですが、これまで僕が大手銀行でやってきたこととは、何もかも大違い。これまでは、自分の考えを実現するには、まず上司に提案して、そこから稟議にかけて、っていくつものステップを踏む必要があったけれど、A-TOMでは社員に多くの裁量が与えられているから、実現に向けたプロセスがすごく短縮されているのを感じます。

寺岡:僕も同じく金融機関にいたから、そう思います。

中谷:ゼロからビジネスを作り上げていくのはとても大変だけど、どういう事業をやりたいか、それを成功させるためにはどうしたらいいか、一つずつ積み上げて考えていくのがとても楽しい。時には厳しい意見や批評をもらうこともあるけれど、まちづくりに関わるみんなで一つのことを成し遂げていくプロセスは、充実感が大きいと思います。

寺岡:僕はいま、あまよっと横丁の管理をメインで行っていて、月1〜2回、全店舗の責任者が参加する定例会を開催しています。店主の個性がとても強くて、意見がぶつかることも多いけれど、「街ににぎわいを作りたい」という想いはみんな一緒。現場レベルでそういう想いを共有しながら、もっとあまよっと横丁を活気溢れる場所にしたいなと思っています。

渡辺:確かに、A-TOMの富山ビジネスはまだ始まったばかりで、「富山ビジネス」と一口にいっても、グラウジーズやあまよっと横丁、まちづくりなど、いろいろな事業が同時に展開していますよね。富山支社の社員も僕ら3人だけで、毎日、試行錯誤しながらチャレンジを繰り返しているけれど、着実に進化しているという実感があります。

僕のこれからの目標は、スポンサー営業をしていて、なかなかイエスの返事がもらえない企業に、どうやって提案したら“刺さる”のか考えること。僕は17年間、自動車営業をしてきたから、自分なりに営業のコツは掴んでいるつもりだけど、もっと富山の人たちと親しくなって、グラウジーズを盛り立てていきたいと思っています。

中谷:僕の夢は「学校を作る」ということ。たぶん、両親が教師だったことも影響しているんだと思います。初めは両親と同じく教師になりたいと思ったけれど、大学を卒業する頃から次第に考えが変わってきて、教師になるより、みんなが集い、一堂に学べる場所を作りたいと思うようになりました。

そうした想いは銀行でM&Aの仕事をしている時も変わらなかったんだけど、たまたま仕事を通して茂さんと知り合ったとき、「A-TOMなら『学校を作る』という夢が叶えられるかもしれない」と思ったんです。学校といっても、「学校」という枠組みを作るわけじゃない。街全体が、出会いや学びの場となるような、そんな新しい教育のスタイルを作りたい。だから、今、担当しているまちづくりの仕事が、やがて『学校を作る』という夢に繋がっていけるよう、挑戦を繰り返したいと思っています。

寺岡:僕もあまよっと横丁をもっと成長させて、街全体ににぎわいを創出していきたいです。あまよっと横丁はもともとコンテナを活用して、街の空きスペースににぎわいを作るというコンセプトから始まったけれど、これを飲食店だけじゃなくて、たとえばコンテナホテルなど、ほかの業態にも展開したい。

富山には本当によいものがたくさんあるんです。豊かな大自然はもちろん、食、文化、芸術、歴史など、富山にしかない価値がたくさんあります。そうした富山の魅力を、ここを起点にどんどん発信していきたい。そして、いろいろな人とコラボしながら「あまよっと×なにか」という掛け算で、街全体をもっと活気づけていきたいですね。

中谷:A-TOMは “Imagine, 100 years”というスローガンを掲げ、100年後も残る社会を作ることを目指しています。僕が思う「100年続く社会」は、人が永続的に帰ってきたり、新しく訪れたりして、にぎわう街。

これから少子高齢化が進み、富山だけでなく日本全体の人口がどんどん減っていくけれど、街に魅力があれば、他の地域から人が集まり、交流が生まれるはず。そうやって、多くの人が往来しながらにぎわう街こそ、「100年続くまちづくり」につながるんじゃないかなと思います。

寺岡:まさにそう。いま、A-TOMの富山事業では、A-TOMの本業である不動産を中心にして、食、スポーツ、アート、テクノロジーなどがみんなひとつの街に集まり、紐づいている。たとえば、「食×スポーツ」とか、「アート×テクノロジー」とか、たくさんの組み合わせで相乗効果を生み出しながら、新しい文化や価値観を作っていくことが、A-TOMの目指す「100年続くまちづくり」になるんじゃないかと思いますね。

渡辺:これからA-TOMの富山事業も、もっと大きく展開していきます。そうなったら、僕たち3人だけではとても間に合わないので、新しい人にも加わってもらうことになるはず。どの立ち位置で事業に関わろうとも、僕らが「こんな人にきて欲しい」と思うのは、やっぱり熱量がある人。「こういうことをやりたい!」っていう想いが強くて、自分なりの価値観やアイデアを明確に持っている人に加わってほしいですね。

中谷:特に、A-TOMがやろうとしていることは尖っていて、王道と違うから。だから、常識的な考えに縛られず、自分なりの視野や意見を持った人がいいですね。

寺岡:あとは、情報感度が高い人も向いていると思います。感度の方向性は人それぞれでいいと思うけれど、常に新しいものや面白いもの、興味深いものにアンテナを張っている人がいいですね。そういう人は活躍の舞台をたくさん見つけることができると思う。

渡辺:でもやっぱり女性かな。今は男三人だから(笑)