INFO2022.3.4

ソノ アイダ#新有楽町 ARTISTS STUDIO#02 第2期滞在制作展示


ソノアイダ#新有楽町では、3月4日から3月6日まで第2期レジデンスプログラムの制作発表展示を行います。
株式会社アトムがA-TOM ART ACTION*の一環として取り組み主催運営する「ソノアイダ#新有楽町」は三菱地所の新有楽町ビル1階の空き店舗を空間メディアとして活用する2021年12月から始まったアートプロジェクトです。
その中の企画「ARTISTS STUDIO」の第2期アーティストとして相澤安嗣志、岩村寛人、マイケル・ホー。キュレーションに宮澤佳奈、吉井えりか、エリカ・ドレスクラーを迎えました。
アーティストが自分の制作環境を移設し、約2ヶ月の期間作品を制作しながらアーティストの営みを展示、その制作発表、展示販売の場となります。

*A-TOM ART ACTION(アトムアートアクション):アートの力で不動産に新たな価値転換を図り、都市の活性化に挑戦する活動

■Exhibiton | Tempered Temporality 一瞬のカタチ
展示作家:相澤 安嗣志 / 岩村 寛人 / マイケル・ホー
キュレーション:宮澤 佳奈 / 吉井 えりか / エリカ・ドレスクラー
会期:3月4日 (金) – 3月6日 (日)
時間:13:00-20:00 ※3月4日17:00-20:00
会場:ソノ アイダ #新有楽町
住所:東京都千代田区有楽町 1-12-1 新有楽町ビル1階 北側112区画
主催:株式会社アトム(A-TOM Co., LTD.)
企画:ソノ アイダ実行委員会
協力:三菱地所
機材協力:BLACK+DECKER / DEWALT / LENOX / IRWIN

■Artist Profile

相澤 安嗣志|ATSUSHI AIZAWA
1991年神奈川県生まれ。2011年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻入学、2015年多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コース卒業。幼少期を里山で過ごした経験から、自然と人間が交わる境界領域などに価値を見出し、自然物、工業製品、素材の変容や現象を用いて平面作品や彫刻などを構成し多様な実践をしている。 主な展覧会に2020年「MATER」GALLERY ROOM・A、2019年「The Discoveries from A Certain Fable」 コートヤード広尾、2017年「No Man’s Land」 KANA KAWANISHI GALLERYなど。 2021年よりWATARI TRIPLE C PROJECTに参加。
http://www.atsushiaizawa.com/

岩村 寛人|KANTO IWAMURA
1985年東京生まれ。 ロンドンのAASchool of Architecture(AAスクール)で建築を学ぶ。 その後、建築製図の延長として発案した「A_Maze」という画法を元に画家としての活動を始める。 近年は抽象建築/原始的モニュメンタリズムを題材としたコンクリート彫刻の制作や、建築家として空間・立体・平面の媒体を縦横にクロスオーバーする作家活動を展開している。
https://www.instagram.com/kanto_01/

マイケル・ホー|MICHAEL HO
1996年、アメリカ・ハワイ島で生まれ、同島で育つ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)芸術学部で美術を学び、2018年に最優等賞を取得して卒業。美術学士。大学在学中は、バーバラ・クルーガー、ラリ・ピットマン、アンドレア・フレーザー、キャサリン・オーピー、エイドリアン・ウォン、エイドリアン・サックス、メアリー・ケリー、シルケ・オットー・ナップといった芸術家や教授に師事し、共同制作もした。2018年、大学卒業後まもなく拠点を東京に移し、東京と香港で作品の発表を開始。視覚意味論と疑似教訓主義に焦点を当てた絵画や彫刻にアメリカのポップカルチャーを取り入れ、見る者との間に活発な対話が生じるような、より複雑な絵画の可能性を追求している。
https://www.michaelho.xyz/

■Statement
一時的であることは、アーティスト・イン・レジデンスにとって不可欠な要素だ。作家はある一定の期間、日常と異なる状況に身を置くことで、作品や自身に変化(或いは不変)を見出す。ビジネス街の中心に期間限定で作品制作の現場を移設する「ソノ アイダ #新有楽町」は、凝り固まった社会空間に亀裂を入れると同時に、作家それぞれの、そしてスペースそのものの一時的な時間が重層的に存在する場でもある。
相澤安嗣志は、塗料と混ぜた鉄粉や発泡ウレタンといった、環境的作用や化学反応によって刻一刻と変容する素材とのコミュニケーションにより、その一瞬のカタチを作品に昇華する。彼の作品は絵画や彫刻というかたちを取りながら、そのメディウムは共通して時間の経過だと言える。
岩村寛人の作品は、建築に汎用されるセメントや合板、鉄といった素材、また実際に使用された古材や古型によって構成される。建築に不可欠でありながら、完成した「建築物」においては全体の一部となり、役割を終えて、姿を消す素材やツールたち。社会空間のインビジブルな部分を作品として可視化することで、岩村は人間がモノに与える時間の恣意的、かつ暫定的な性質を炙り出す。
これまで絵画を活動の軸としてきたマイケル・ホーは、本展ではテキストを中心としたパフォーマンス作品を発表する。中にいる作家の実態を曖昧にする半透明のビニールテントの内側から即興で直接書かれるテキストは、鑑賞するタイミングによって形様を変え、暫定的な時間の集積そのものが作品として捉えられることを示唆する。
アプローチも目的も異なる3人の作家の時間たちは、重なり合い、すれ違い、化学反応を起こす。「その間」の一瞬にのみ起こり得る現象を、ぜひ目撃して欲しい。
宮澤 佳奈 / 吉井 えりか / エリカ・ドレスクラー

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