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(c) A-TOM
A-TOM
時代が要求しているのなら、
どうぞおやりなさい。
あなたではなく、
お客様が欲しているならば。
"コートヤード文化"という欧米のカルチャーに
東洋的、日本的なエッセンスを乗せて、
新たな価値を創造する。
Shigeru Aoi:
私が4年前になぜ、この会社に入ったのか。その背景にはさまざまな思いがありました。その中で、間違いなく言えることがあります。丸井創業者(青井忠治)のおかげで社長がいて、自分がいる。そのDNAを感じるのは、他のどの企業よりもむしろこのA−TOMだ、ということです。この会社なら、自分の能力をフルに発揮できるのではないか。そう思ったのが最初のきっかけです。何もかも大きく変わったのは、物件を買い始めた2011年。そこから、社長と二人で会社の方向性について話す時間が増えた。経営とは何か、ファミリービジネスとは何か。そこを噛み砕き、どう今の不動産事業をドライブさせていくかを考えた。それがわかってきたのが3年前。そのころから、社長とはいい関係ができていると思います。
Chushiro Aoi:
今の36歳というのは、すごくいい年齢です。体力も、経験も、吸収力もあるし、フットワークも軽い。私が自分の仕事のスタイルを築いたのは、30代後半から40代半ばぐらい。常に前を向いて進んできました。
Shigeru:
当時は、日本が成長していた時期。素晴らしい時代だったと思います。でもA−TOMは大企業とは違うし、今と当時では働き方が変わってきています。'70〜'80年代にあった成功のフォーマット。それを支えるGDPや経済成長、それに乗ることが成功の秘訣だった。今はそれがない。一人一人が自分の仕事をカスタマイズして作っていかなくてはならない。それが今後生き残るために必要なことだと思います。
社長は創業者から、ビジネスにまつわるどのような薫陶を受けましたか?
Chushiro:
成功者は、人に薫陶を授けるようなことはしません。ダメならいらない。ついて来るならついて来い。それだけですよ。偉大な経営者は、そんなに難しいことは言わないものです。私は創業者に限らず、松下幸之助さん、盛田昭夫さんなど、たくさんの偉大な方にかわいがっていただきましたが、皆さんそうです。そうやってたくさんの人に会うことで、多くのことを勉強できました。その結果、金融もやりましたし、運送会社や広告会社、旅行会社や保険会社など、さまざまなビジネスを手がけてきました。
Shigeru:
新規ビジネスに関し、創業者から何かお言葉はありましたか?
Chushiro:
「時代が要求しているのなら、どうぞおやりなさい。ただし言っておくけれど、ただ単にあなたが欲しているのではダメです。お客様が欲しているならば、おやりなさい」と常に言われていました。そこは厳しいですよ。
Shigeru:
その中で、社長にとって印象的なビジネスは何ですか?
Chushiro:
なかなか一つに絞ることはできませんが、うれしかったのは、時代を象徴するような新商品の販売に携わった時ですね。例えばソニーのウォークマン。新しい商品というのはね。新型のカメラとか。キヤノンとかニコンとか、ああいう新しいものはうれしかったですね。そういうものを、僕ら目利きが探して、売る。それはとても魅力的な仕事でした。
Shigeru:
これは売れる、これは売れない、という判断は、どのようにして行ったのですか?
Chushiro:
わかりません。それがわかるなら、もっと儲けていますよ(笑)。大切なのは、時代に乗っかっているか。そこだけですよ。
Shigeru:
創業者の印象的な言葉はありますか?
Chushiro:
「景気は自ら作るもの」とは、本当によく言ったものだと思います。「ダメだと思ったらダメ。いいと思ったら必ずよくなる。そう思いなさい」とは、たびたび言われましたね。「オレはもうダメだ」と思っている人は、不幸になる。そうじゃない。どんな時も前向きな心と、周囲の人への感謝の気持ちを忘れずに頑張る。それが、自ら景気を作るということだと、私は学びました。
Shigeru:
まさにその通りだと思います。
Chushiro:
それともう一つ。創業者は、どこへでも自分で歩いて出かけました。朝早く起き、車には乗らず、必ず自分の足で歩く。そして、どんなものも自分の目で確かめる。これは、いつも副社長に言っていますよね。「見るべき物件は、車で見に行くな。必ず、歩いて見に行け」と。坂道だったり、駅から遠かったり、みんな違うのですよ。海辺の物件を買いに行ったら、満潮と引き潮ではまったく印象が違いますよ。
Shigeru:
そこは学んでいる実感がありますね。社長とは常に「ああ、ここはいいですね」と、いいものに対して同じ感覚を共有できている。僕はそういう点でとても幸せです。違う時代に生きる世代でありながら、すごく早い決断ができる。
Chushiro:
もちろん大手のようなお金は出せませんが、スピードの速さならばどこにも負けない自負がありますよ。そして、そのスピードをさらに活かすために、社内にこだわらず社外の方々とも組んでプロジェクトを進めることが大事です。
Shigeru:
今の時代は多くの人が大資本から離れ、独立して頑張っています。そういう方々と協業していくのが今後のやり方かと。彼らと協業することで斬新なアイデアをスピーディに実現できる。プロジェクトベースでそれぞれの分野のスペシャリストが集まるスタイルが、日本でもできてきている気がします。海外の素晴らしい友人達を見ていると、彼らの自信の源は「どこの会社にいるか」ではなく「今、誰と何をしているか」。あらためて社長に申し上げたいのですが、私はこの会社を今後大きくしたいとは、それほど考えていないんです。
Chushiro:
それよりも、大事なものがあると。
Shigeru:
そうですね。コートヤードHIROOを始めとするプロジェクトから生まれる価値観を、横展開していくことを重視したい。東京のみならず、世界中にいる多くの仲間と交流し、彼らとつながっていく。そして、そこから始まる新しいライフスタイルや価値観を、彼らとともに世界中に広げていきたいと思っています。それが正しいのかはわかりませんが、「人より1円でも多く稼ぐ」という今までのモノサシから抜け出して、多くの人と共生していくことが大事だと考えています。
Chushiro:
われわれの時代とは、価値観が大きく変わりました。そして、最も違うのは情報量。あふれる情報を選り分ける能力も大切だと思います。なかなか、大変な時代ですね。みんながスマートフォンをいじっているあの姿は、少々おかしい。困ったものです。
Shigeru:
とはいえ、情報から自分を完全に遮断することは難しい。だから、せめてコートヤードHIROOではスマホデトックスをしたい。そんなことを今、このプロジェクトに携わるメンバーで話しているところなんですよ。
Chushiro:
コートヤードのビジネスが上手くいったら、われわれにとっても非常に大きな自信になるはずです。
Shigeru:
今まではいい物件があったらそれを貸して、家賃をいただいていた。正直そこには、0から1を生み出す発想はありません。でも、コートヤードHIROOは違う。"コートヤード文化"という欧米的なカルチャーをベースとして、そこに東洋的、日本的なエッセンスを上乗せする。そして、まったく新しい価値観を創造する。これは大きなチャレンジです。
Chushiro:
コートヤード文化とは確かに欧米的ですが、古くから日本にも存在したものです。昔の映画を見るとわかりますが、家の裏の勝手口から外に出て、近所の人達との醤油貸して、米分けて、というコミュニケーションがありました。決して、欧米だけのものではないんです。だからコートヤードHIROOも、近隣の方々がつながりを求めてやって来る場所になってほしい。見た目はカッコよくても、中身は人間くさい。そんな存在であってほしいですね。
Shigeru:
キーワードは「懐かしい未来」ですよ。コートヤードHIROOの取り組みは、必ず従来の不動産ビジネスを超えたものになります。創立55周年の今、そんな新しいチャレンジができることを、本当にうれしく思っています。
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